「劣悪な韓国フィギュア環境が残念」 ⇒ ウソ。番組内でそんな発言はしていない。
「劣悪な韓国フィギュア環境が残念」 ⇒ 番組内でそのような発言はしていない・・・というのが、現状での結論である。
この調査は非常に難航した。今の段階では、この結論が正しいのか分からない。
情報をお持ちの方がいらっしゃったら、是非教えて頂きたい。
まずこの件について、日本のネットのあらゆる情報は、唯一つのソースを元にしている。
それはこちらである。
【引用開始】
http://japanese.joins.com/article/
article.php?aid=87375&servcode=600§code=600
金妍兒「劣悪な韓国のフィギュア環境が残念」
‘フィギュアの妖精’金妍兒(キム・ヨナ、17、軍浦スリ高)が韓国フィギュアスケートの劣悪な環境について語った。
カナダ合宿のため9日出国した金妍兒は10日夜、KBS(韓国放送公社)1テレビで放送されたインタビューで、ライバルの日本の浅田真央が250億ウォン(約3億円)の支援を受けるのに対し、「私は8000万ウォンを支援を受ける」と明らかにした。
また、最近のファッション画報撮影などに関し、「個人の時間を活用したもので、全く問題はない」とし、「アンドレ・キム・ファッションショーが一番よかった」と語った。
金妍兒は「好きな歌は」という質問に対し、BoAの曲をその場で口ずさんだりもした。 浅田選手との関係については「ライバルではなく親しい同僚」と語った。
中央日報 シン・ファソブ記者 2007.05.11 15:15:43
【引用終わり】
この記事には、決定的な数字の間違いがある。
250億ウォン(約3億円)としているが、これは明らかな間違いである。
googleで、「250億ウォンは」と検索すると、18.7971676 億円と教えてくれた。いくらなんでも3億円にはならない。
同様に、8000万韓国ウォン = 601.509364 万円である。この金額もいくら何でも少なすぎる。
さて、2007/05/10夜に放送されたKBS1というテレビ局で放送された番組とは何だったのだろうか。
色々調べた結果、KBS1で五月頃に放送された、「タンバク・インタビュー」(タンバクとは「すぐに」の意)が、それではないかと思われる。
このインタビューの動画は、確かに2007/05頃の放送であり、KBS1のマークもついている。しかし正確な放送日は未だに不明である。
更に、ファッションについての話題もあった。そして何よりも決定的なのは、BoAの曲をその場で口ずさんでいる事である。
このような番組である。↓
この番組で、空港に向かう車の中で、ヨナはインタビューに答えている。
インタビューの中で印象的だったのは、以下のやりとりである。
インタビュアー(以下イ) 「浅田真央選手とよく比べられますが、もううんざりしてるでしょうね。」
ヨナ 「正直、技術だけを見れば、真央ちゃんの方がずっと上手です。
真央ちゃんのトリプルアクセルも、普通の選手なら、回転が足りないのに、
真央ちゃんにそれができるのは、凄い事だし・・・。」
イ 「それを超えたいという競争心はありませんか?」
ヨナ 「私は、真央ちゃんに必ず勝たなければいけないとは思いません。
真央ちゃんに勝つためにフィギュア・スケートをするのではないし。
ただ自分で完璧な演技が出来ればそれで終わりです。
まあ、誰に勝つとか、私の勝手で出来るものでもないし。」
イ 「世間は順位を大事にするでしょう。」
ヨナ 「はい。」
イ 「順位も大事だとは思いませんか。」
ヨナ 「・・もちろん、大事かもしれませんけど、でも、例えば100人の選手がいて、
その選手全員が皆、一位になれるわけではないでしょう。
一度、一位になっても、ずっと一位というわけでもないし、
スランプに陥る可能性もあるのだし。。。選手の立場ではそう思います。
一位が・・・、一位が全てではないでしょう。
私も今回銅メダルを取って、『残念だ』とか言われたけど、
私は全然そんな考えじゃないですけど、マスコミではそういう記事が出ましたね。」
他にも「BoAの曲は、ほとんど好きです。」と言ったり、インタビュアーに無理にお願いされて、BoAの「今日あなたに会えるなら(If you were here)」を口ずさんだりした。
インタビューは、和やかなムードであった。
そしてこのインタビューでは、ヨナは「劣悪な韓国フィギュア環境が残念」とも言ってないし、「私は8000万ウォンを支援を受ける」とも言っていない。
同時期にKBS1で別のインタビュー番組があったのだろうか。それとも全くのウソなのだろうか。
私は、ヨタ記事の可能性が高いと思う。金額が少なすぎるし、どんな文脈でこのような話題が出たのかも、全く不明である。
そもそも金額すらも、メチャクチャな時点で、記事の信頼性は非常に低いと考える。
上記の実際のインタビューを見れば分かる通り、ヨナは大人だし、しっかりした考えを持っているのが分かると思う。
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