浅田真央選手の中傷コント ⇒ 中傷はしていない
浅田真央選手の中傷コント ⇒ 中傷はしていない
これは2009/04/25に放送された「無限挑戦」と言う韓国のバラエティ番組のコント・コーナーにおいて、浅田真央選手の事が「中傷」されたという事らしい。
結論から言うと、まず周りに流されて笑う事は良くある事なので、笑う事ぐらい別に大した事ではなかったと、私は思う。
また「中傷」と言っている方もおられるが、そこまで言うほどの酷いネタではなかった。よって「中傷」は言いすぎだと、私は思う。
だが、もちろん感じ方は人それぞれであるので、腹を立てる人がいるのも、当然であろう。だが、誤解や思い込み、印象だけで全てを判断するのは、よくない事だと思う。また日本のテレビの事を忘れて、韓国のテレビが悪いと決め付けるのは、一方的過ぎると思う。
◆◆ヨナは悪いのか◆◆
まず最初に言っておきたいのは、これらのコーナーで、キム・ヨナ自身は、浅田真央選手について、一切何も言及しなかったという点である。
ならばヨナの何が問題にされているのだろうか?
それはヨナが、「笑っていた」という点かもしれない。
しかしその場の雰囲気で、笑わざるを得ない状況はよくある。「空気を読む」という事である。
笑うというのは、人の自然な反応なので、それを非難するのは、いかがなものかと私は思う。
またこの番組は非常に長い。CM抜きでも、1時間15分近くある。そして浅田選手のネタは、ほんの一瞬である。長時間、コントをやって、周りも皆爆笑していて、自分も色々なネタで、ツボに入って笑っている。その状況で、いきなり浅田選手のネタをされたとして、どうであろうか。
果たして、その瞬間に我に返り、いきなり真顔になり、笑うのをやめるという事ができるだろうか。
普通の人間には、無理だ。。。
しかもそのネタは、大して悪意のあるものでは無かったのだ。
◆◆そのネタとは何だったのか◆◆
そのコントにおいて、浅田選手を「中傷した」とする方もいるのだが、はっきり言えばそれも間違いである。
浅田真央選手は芸人の歌の中に出てきたりするが、別に中傷されているわけではない。
さて、このバラエティ番組が、実際どういう内容であったかを見てみよう。
出演者は以下。
・パク・ミョンス ⇒ 芸人、タブーを破るような型破りな芸風のようである。
・司会のメガネの人 ⇒ ツッコミ役で進行役。マトモな常識人のようである。
・その他数人
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■ヨナの応援歌を歌うコーナー
[おっさん顔のパク・ミョンスが壇上に上がり、ハイヒールを履き、黒いミニスカートを履き、ピンクと黄色のフリルを首にかけ、踊りながら、ヨナの応援歌をメチャクチャに歌う。 歌は、韓国の歌手ワンダーガールスの‘ノーボディー’の替え歌]
パク・ミョンス 「No ヨナ No ヨナ ウォンチュー!」
[曲が強制終了。応援歌なのに、元の歌に合わせて、『NoヨナNoヨナ』と、ヨナを否定した歌を歌っている事に、ヨナは手を叩いて大ウケ。]
[間違えてヨナの事を否定してしまったパク・ミョンスは、気まずくなってしまい、取り繕うように、慌てて次のように歌った]
パク・ミョンス 「アサダマオ嫌い アントニオ猪木嫌い ノーバディ, ノーバディ, Noヨナ ウォンチュー」
[パクの意図として、ヨナの事を否定してしまったので、逆に浅田選手を否定すれば、ヨナを応援してることになるだろうという、咄嗟の判断があったと思われる。。。急に浅田選手の事が出てきて、ヨナ困惑顔で苦笑い。しかも歌詞はメチャクチャであり、結局、最後にヨナにNoと言っていて、フォローになっていない。そして否定されてヨナが泣いてる顔文字のテロップ。]
[直ちに曲が止められ、パク・ミョンスは壇上から引き摺り下ろされる。周りも非難轟々。]
司会 「アントニオ猪木さんは、レスリングなのに、何で出てくるんだ?」
[ここでスケート選手の顔に、アントニオ猪木氏の顔が重ねられるが、このスケート選手は、浅田選手ではなく、キム・ヨナ選手である。]
テロップ「この人(パク・ミョンス)の代わりに謝罪します・・・」
司会 「なんでアサダマオ選手が嫌いだなんて言うんですか?!」
パク・ミョンス 「当然ヨナが一番でしょう!」
(ヨナは困惑顔で眉しかめて困って笑う)
司会 「いいライバルじゃないですか。」
パク・ミョンス 「もしもヨナがいなかったら〜なんの〜(楽しみがあるだろう)」
(略)
[席に戻るパク・ミョンス。小さい声でまださっきの替え歌を歌っている。]
パク・ミョンス 「No ヨナ No ヨナ ウォンチュー・・・」
[ヨナ、足を組んで笑っている]
パク・ミョンス 「(威嚇するような声で)なぜ笑ってる?」
ヨナ 「(ちょっとムッとした顔で) 笑わせるから・・」
パク・ミョンス 「ごめんね」
■
[パク・ミョンスが全身黄色いタイツ、黄色い帽子、黒スカートで歌う・・]
パク・ミョンス 「ぼくはね、ヨナが氷上で一番好き。 アサダマオ・・」
(音楽が強制終了する)
パク・ミョンス 「アサダマオまで聞けよ! 」
■ヨナがフィギュアのポーズを芸人に教えるコーナー
[このコーナーも物凄く長い。男の芸人たち六人が女装して、ダンスを踊っている。しばらくダンスを踊っている。パク・ミョンスの不気味な化粧は、キム・ヨナによるものである。しばらくの間、死んだようであったパクであったが、突如豹変して踊りだす。しばらくして、キム・ヨナ登場。この間、ほとんどノーカットである。なんという尺の長いコントであろうか・・・。キム・ヨナが色々なポーズを教えている。キム・ヨナが手本を見せ、芸人が後に続く。開脚、イナ・バウアー、ジャンプなど。。。全部で20分のコントである。さすがに見るのは疲れた。。。]
テロップ「スパイラル・シークエンス」
(ヨナは前に出る)
パク・ミョンス 「日本のアサヒダマ選手より・・・」
司会 「アサヒダマって(笑)・・」
(青い服着た芸人が爆笑している)
司会 「浅田真央選手になんてことを・・、申し訳ありません」(お辞儀をして謝罪する)
青い服着た芸人 「アサヒ、アサヒ(爆笑)」
司会 「(爆笑している芸人に対して) 家帰って笑え 時間がないんだ」
テロップ 「進行妨害にはすぐ退場命令!」
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これだけである。
全編見るのは、正直、非常に疲れた。
見た感想であるが、おそらく全部見るのと、一部見るのでは、全く感想が異なるであろう。
一部であっても、本物なのだから、「浅田選手を中傷してるではないか」と言う意見もあるかもしれない。しかし全編を見るのは、物凄く疲れるが、浅田選手に触れている箇所は、本当に0.1%も無いという事が良く分かる。
芸人は何に一生懸命やっているのか。それは、番組を面白くしたり、自分が目立ったり、空気を盛り上げたりと、そういう事に物凄く一生懸命になっている。
本当にくだらないバラエティであると思う。しかし、芸人たちは、ボケたり、ツッコんだり、豹変したり、メチャクチャな格好をしたり、色々なことをやっている。次から次へと、色々なネタを出している。
その中のひとつとして、浅田選手のネタがある。
では、なぜ浅田選手が、芸人の発想として出てくるかと言えば、よくマスコミのニュースにもなるし、ヨナから連想しやすいからであろう。
そして、芸人たちは、浅田選手に執着することはない。沢山のネタがある中で、たまたま浅田選手のネタも出てくる程度だ。「中傷コントだ」と思う人は、芸人たちが、ずっと浅田選手に執着しているかのように思ってしまうのかもしれないが、ほとんどの時間、芸人たちは、浅田選手のネタなど忘れ去って、別のネタにものすごく一生懸命になっているのだ。
またパク・ミョンスと言う人は、基本的にボケ役である。そして、とんでもない型破りな芸風らしい。この番組でも浅田真央選手について言及するのは、唯一パク・ミョンスだけである。
では、各ネタについて解説してみよう。
一つ目について。
Noヨナと歌ってしまい、慌てて「浅田真央嫌い〜」と歌ったパクである。そしてそれに対しては、司会が思い切りツッコミを入れている。
「なんでアサダマオ選手が嫌いだなんて言うんですか?! 良いライバルじゃないですか!」と。
そして一応謝罪もしている。テロップで「この人(パク・ミョンス)の代わりに謝罪します・・・」と出ている。
謝罪すれば何やっても良いというわけではないが、パク・ミョンスという芸人の型破りな芸風を優先したのだろう。
二つ目について。
これはパク・ミョンスの歌に「アサダマオ」と出てきただけである。音楽が強制終了したのは、危ない事を言わせないというスタッフの配慮かもしれないが、それは分からない。
世の中には曲解する人が、本当に多く、この場面をして、「浅田真央選手の真似をして笑っている」と言う人がいたらしい。しかしそれは全くの誤解である。
三つ目について。
これは言い間違いであって、日本語の名前は外国人には難しい為、言い間違えたのだと思われる。言い間違いは誰にでもある事だし、言い間違えたパク・ミョンスと言う芸人が笑いの対象となっている。また爆笑してる芸人は、いつもこんな感じらしい。
浅田真央選手を笑っているのでは無いと思われる。
またここでも司会の人がお辞儀をして謝罪している。
「浅田真央選手になんてことを・・、申し訳ありません」と。
ヨナも確かに笑っているが、パク・ミョンスの言い間違えを笑っていると思われる。また別の芸人を強制退場させた事にも笑っている。
【ちなみに・・・ 外国人をネタにする事について。】
日本のバラエティ番組で、外国人をネタにする事は無いのだろうか。
いや、沢山ある。
例)
ビートたけしの「コマネチ」
どきどきキャンプの「ジャック・バウアー(twenty-four)」
ノッチの「オバマ大統領」
稲垣吾郎の「マイケル・ジャクソン」
木梨憲武 「マイケル・ジャクソン」
ナベアツの「フレディ・マーキュリー」
ワッキーの「ロナウジーニョ」
島田珠代の「BoA」
ロバート馬場の「チェ・ホンマン」
なだぎ武と友近の「デュラン&キャサリン」
劇団ひとりの「中国人教師のまね」
サンドウィッチマンの「外国人のネタ」
チュートリアル徳井の「外国人のネタ」
中川家の「外国人のマネ」
次長課長の「ロシア人ネタ」
このように日本のバラエティでも、外国人をネタにする事が昔からよくある。
しかしこれらのギャグに対して、外国から非難を受けたことがあっただろうか?
まあ失礼な事がなければ、別に笑いのネタにする事くらいは問題無いのではないかと思う。
ギャグに対して、マジギレする事ほどカッコ悪い事はない。
冗談は、笑って許すくらいの方がカッコ良いと思う。
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